私たちは、バーチカルインテグレーションによる一貫した管理体制を採用していますが、
この背景には日本の茶業界が直面する困難を克服し、新たな価値を提供したいという希望を込めています。
今日、世界の有機抹茶の需要は年々増加しています。
その一方で、国内での需要は目減りしており、高品質な茶葉を作る生産者でありながら生活が立ち行かないケースも少なくありません。
私たちは、日本各地の情熱を持った生産者たちと、世界の需要を繋げることで、
日本の茶業界が直面する課題を解決したいと強く願っています。
そこで生まれた利益を生産者に還元することで、より高品質な茶を提供できるよう努めております。
茶は人なり
- Tea shows the way of life
茶は作り手の情熱と人生観を表します。
個性あふれる生産者の皆さまの声と、お茶が育まれている素晴らしい環境を映像でご覧ください。
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豊かな自然が保たれた森本さんの畑には、さまざまな虫や鳥、初夏には蛍も姿を見せます。〝楽しさ〟をモットーに、オーガニック緑茶を使った和菓子作りなども意欲的に進めています。
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全国でも珍しい有機栽培の「ぐり茶」を生産する寶持さん。シンボルとするモンシロチョウには、時代に流されず安心安全を貫く志と、思いをひとつにする家族の絆が投影されています。
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鹿児島・志布志湾沖を流れる黒潮から温かい風を浴び、肥沃な土壌で育つ鬼塚さんのお茶。作り手の愛情を受けスクスクと芽を伸ばします。全国の品評会でも数々の賞を受けています。
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静岡・清水生まれのお茶「静7132」は珍しい桜葉の香りでその価値が高まっています。杉山さんは魚かすなどを発酵させた手作りの有機肥料を畑に施し、環境を活かし守りながら大切に育てています。
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宮崎で有機転換を支え生産力を高め合うグループを主催し、参画の輪が広がっています。熱心な研究の成果は県内外に惜しみなく共有し、陽気さと厳しさを持って仲間を牽引しています。
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急峻な斜面の先、木立に囲まれた小林さんの畑はどれも周囲の無垢な自然に溶け込んでいます。半世紀を超える有機栽培の経験値と矜持が、産地を代表する良質な玉露や碾茶を作り出しています。
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大正時代創業、完全無農薬の有機栽培は30年を超えるマルムラ製茶。山あいに点在する畑は立地の違いからそれぞれの風味を醸成します。新たに碾茶炉を導入し世界に向けた抹茶づくりを進めます。
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全国で作られるお茶の1%に満たない希少な釜炒り茶。門田さんは初代からの平釜を受け継ぎ古式製法を守っています。有機の茶葉を少量ずつ丁寧に炒ることで独特の釜香とまろやかな味わいを引き出します。
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18代目園主の勝弥さんは、茶の栄養価を第一に長年土づくりに心血をそそぎ、有機JASは認証開始当初から取得。娘の祐子さんは国産紅茶の第一人者にも学び、香り豊かな和紅茶を製造しています。
有機への挑戦者
- Challengers for organic
通常の「慣行」栽培から有機栽培へ転換する事は、お茶そのものにとっても、生産者にとっても大きなチャレンジです。
有機栽培は慣行栽培に比べて、環境・土・茶の木の状態を注意深く観察し管理をする事が求められます。
この有機茶への「転換期間」は3年かかります。
本山有機化プロジェクト
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2022年より、有機転換を始めた本山の茶産地。
本山地区は静岡県の茶産地の中でも最も古い歴史がある茶産地です。
安倍川・藁科川の上流で豊かな自然に囲まれた土地は、お茶の栽培に向いている豊かな土壌と茶園をやさしく包む川霧に恵まれています。
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藁科川の上流、静岡の山間の産地に牧野さんの畑はあります。広大な畑を30年以上一人で管理しています。牧野さんのお茶に対する実直な姿勢と情熱は彼の作る繊細なお茶に表れています。
富士有機化プロジェクト
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2023年より、有機転換を始めた富士の茶産地。
富士山の麓に広がる茶園は富士山の火山灰土壌で豊富なミネラルに恵まれた土です。
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幼馴染の杉山さんと望月さんは、親から継いだ畑を有機転換する事を決意しました。それぞれの得意分野を尊重し、摘採は望月さん、製造は杉山さんが受け持っています。お茶に携わる仲間との繋がりを大切にしている二人。富士地区における有機茶の先駆者としての第一歩を踏み出しました。